「好きになった人は、バツイチ。そして、子供の親権は元奥さんが持っている…」
彼のことは大好き。
本当に優しくて、誠実で、私のことも子供のことも大切にしてくれる。
でも、心のどこかでブレーキをかけてしまう自分がいる。
「子供と暮らしたことがない彼に、うちの子の気持ちが分かるのかな?」
「元奥さんや、彼のお子さんとのこと…私、ちゃんと受け入れられるかな?」
「そもそも、私たち、本当に幸せになれるんだろうか…」
そんな風に、期待と不安の間で揺れ動いていませんか?
その気持ち、痛いほどよく分かります。
こんにちは、3年前に子連れ再婚した、38歳のつむぎと申します。
私の夫は親権を持つバツイチ男性ですが、私自身、今の夫と出会うまで、そして再婚を決意するまでの道のりで、様々な境遇の男性との未来を考え、たくさん調べ、悩みました。
もちろん、親権のないバツイチ男性との結婚についても、真剣に考えた時期があります。
もし私がそういう立場だったら、どう感じるだろう?何が不安で、何に希望を見出すだろう?って。
この記事では、私が再婚を考える中で見聞きしたり、調べたりした情報をもとに、バツイチ子持ちのあなたが「親権なし男性」との結婚を考える上で知っておくべき「光」の部分と「影」の部分を、私の視点から包み隠さずお伝えしていきます。
読み終わる頃には、あなたの心の中のモヤモヤが晴れ、「彼との未来」を前向きに考えるヒントがきっと見つかるはずです。
「光」の部分 – バツイチ子持ちの私が考える「親権なし男性との結婚」にある幸せ

「親権がない」と聞くと、どこかネガティブなイメージを抱いてしまうかもしれません。
「何か問題があったのかな?」なんて、つい勘ぐってしまったり…。
でも、一歩引いて考えてみると、そこには、他の誰にも真似できない、特別な幸せのカタチが存在する可能性があると私は思うのです。
私の周りにも、親権のない男性と幸せな家庭を築いているカップルがいます。
彼女たちの話を聞いたり、その幸せそうな姿を見たりする中で、私が感じたこと。
ここでは、バツイチ子持ちの女性が「親権なし男性」との結婚だからこそ感じられるであろう、3つの「光」の部分について、私の考察を交えながらお話ししますね。
『あなたと、あなたの子を一番に』愛情がまっすぐに注がれる可能性
これは、私が考える上で最も大きな「光」の部分かもしれません。
彼が親権を持たないということは、日常生活において、彼が「父親」として関わる子供は、あなたの子持ちであるあなたのお子さんだけ、ということになります。
もちろん、別に暮らすお子さんへの愛情が消えるわけでは決してありません。
でも、日々の暮らしの中で、彼の時間、エネルギー、そして愛情は、まず第一に「新しい家族」であるあなたとあなたのお子さんに、まっすぐに注がれる可能性が高いのです。
私の場合、夫には一緒に暮らす連れ子がいます。
もちろん、その子のことも、自分の子供たちと同じように、心から愛しています。
でも、再婚当初は、夫の愛情が自分の子供と連れ子、どちらにどれだけ注がれているのか、無意識に比べてしまって苦しくなった瞬間があったのも事実です。
もし、彼が親権なし男性だったら…?
彼が仕事から帰ってきた時、「ただいま!」の先にいるのは、あなたとあなたのお子さん。
休日、「どこか行こうか?」と計画を立てる時、一番に考えるのは、あなたのお子さんが楽しめる場所。
運動会では、あなたのお子さんのためだけに、朝早くから場所取りをして、大きな声援を送ってくれる。
彼の愛情が分散されることなく、自分と自分の子供だけに100%注がれる安心感。
それは、特にシングルマザーとして、一人で全ての愛情と責任を背負ってきた女性にとって、言葉にできないほどの幸福感をもたらしてくれるのではないでしょうか。
「私たち、本当に大切にされてるんだな」
その実感の積み重ねが、何にも代えがたい心の安定に繋がっていくのだと思います。
『パパになる』という経験。その喜びを新鮮に感じてもらえる感動
彼には、離れて暮らすお子さんがいます。
ですが、日々の生活の中で「父親」として子供の成長を見守るという経験は、彼にとって、もしかしたら初めてに近いものかもしれません。
あなたのお子さんが、初めて「パパ」と呼んでくれた日。
あなたのお子さんが、昨日までできなかった逆上がりができるようになって、得意げに見せてくれた瞬間。
あなたのお子さんが、熱を出して苦しんでいる時に、一晩中そばで看病する夜。
これら一つ一つが、彼にとって新鮮な驚きと、深い感動に満ちた出来事になる可能性を秘めています。
彼の目に映る「当たり前じゃない奇跡」
シングルマザーとして子育てをしていると、日々の成長が「当たり前」になってしまう瞬間があります。
でも、その「当たり前」を、彼が奇跡のように感じてくれたとしたら…?
「すごい!こんなことできるようになったんだ!」
「この寝顔見てるだけで、疲れが全部吹っ飛ぶよ」
彼が、まるで自分のことのように、あなたのお子さんの成長を喜び、感動してくれる姿。
それは、あなたの母親としての喜びを二倍にも三倍にもしてくれるはずです。
「この人と家族になってよかったな」と、心から思える瞬間ではないでしょうか。
子供の成長という奇跡を、もう一度、新鮮な気持ちで分かち合えるパートナーがいる。
これこそ、親権なし男性との結婚がもたらしてくれる、かけがえのない宝物かもしれません。
離婚の痛みがわかるからこその優しさ。同じ傷を持つ”戦友”という絆
彼は、あなたと同じように「離婚」という大きな痛みを経験しています。
そして、親権を手放すという決断は、彼にとっても、きっと胸が張り裂けるほど辛い経験だったはずです。
なぜ、うまくいかなかったのか。
もっと他に方法はなかったのか。
子供に申し訳ない…。
そんな後悔や自己嫌悪の夜を、彼もあなたと同じように過ごしてきたのかもしれません。
だからこそ、彼はあなたの心の傷に、誰よりも深く寄り添うことができる男性である可能性があります。
言葉にしなくても、分かり合えること
あなたが、ふとした瞬間に過去を思い出して、うつむいてしまった時。
彼もまた、同じ痛みを知っているからこそ、多くを語らず、ただ黙って隣にいてくれるかもしれない。
子供のことで悩んで、「私、母親失格かも…」と涙をこぼした時。
「一人で頑張ってきたんだから、すごいよ」と、あなたの頑張りを心から認めてくれるかもしれない。
恋愛のドキドキ感だけではない、傷を分かち合った者同士の、静かで深い絆。
それは、まるで「戦友」のような、何にも揺るがない信頼関係に繋がっていきます。
「この人となら、もう一度、家族を信じてみよう」
そう思わせてくれるだけの優しさと強さが、親権なしバツイチ男性にはあるのかもしれません。
「影」の部分 – 親権なしバツイチ男性との結婚前に知っておくべき現実と乗り越え方

もちろん、幸せな可能性だけではありません。
むしろ、バツイチ子持ち同士の結婚は、ここからお話しする「影」の部分と、いかに向き合っていくかが全てだと言っても過言ではないでしょう。
大切なのは、その「影」の部分から目をそらさず、彼と二人で向き合う覚悟を持つこと。
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、再婚を決める前に必ず知っておいてほしい現実があります。
ここでは、バツイチ子持ちのあなたが「親権なし男性」との結婚で直面するかもしれない課題と、それを乗り越えるための具体的なヒントを、私の視点からご紹介します。
『私の子より、あの子が大事?』面会交流や養育費問題との向き合い方
これは、避けては通れない、最も大きな課題です。
彼には、親権はなくても、父親としての責任と義務があります。
それは、定期的に自分の子供と会う「面会交流」であり、子供が自立するまで経済的に支える「養育費」です。
頭では分かっていても、心がザワザワしてしまう…。
それは、決してあなたが意地悪だからではありません。
ごく自然な感情です。
- 感情的にならないルール作りを:面会交流の日、あなたはどんな気持ちで過ごしますか?「月に1回、第2土曜日」など、事前にスケジュールを明確にし、その日は自分と子供の時間として楽しむ計画を立てておくなど、心の準備をしておきましょう。
- 養育費は「子供のためのお金」と割り切る:彼が支払う養育費は、元奥さんのためではなく、彼の子供の健やかな成長のために必要不可欠なお金です。家計を圧迫するかもしれませんが、それを「父親の責任」として誠実に果たそうとする彼の姿は、信頼に値すると考えてみてはどうでしょうか。
- 彼の気持ちを尊重し、不安は正直に伝える:彼が自分の子供の話をする時、寂しそうな顔をする時、あなたはどんな言葉をかけますか?「パパの顔が見られて、お子さん嬉しかっただろうね」と彼の気持ちに寄り添う姿勢を見せつつ、「正直、少しだけ寂しいな」と自分の素直な気持ちを伝えることも大切です。「I(アイ)メッセージ」で伝えるのがポイントです。
法務省のホームページにも記載されていますが、面会交流は「子のための権利」であり、親の都合で勝手にやめさせることはできません。
この問題を乗り越える鍵は、彼の「父親としての責任」を、あなたが人として尊敬できるかどうか、にかかっているのかもしれません。
突然の『パパ』に戸惑う可能性。理想と現実のギャップをどう埋める?
「光」の部分で、彼が『パパになる』経験を新鮮に感じてくれる、とお話ししました。
しかし、それは裏を返せば、彼が「子育ての現実」を全く知らない可能性がある、ということです。
子供は、天使のように可愛いだけの存在ではありません。
- 理由もなくキーキーと癇癪を起こすこと。
- ご飯をわざとひっくり返したり、壁に落書きしたりすること。
- 「イヤ!」の一点張りで、全く言うことを聞かないこと。
あなたにとっては日常茶飯事でも、彼にとっては初めて直面する「未知との遭遇」かもしれません。
ギャップを埋めるためのコミュニケーション術
「なんで分かってくれないの!」と感情的になる前に、試してほしいことがあります。
- 「父親」ではなく「一番の味方」になってもらう:「もっとこうしてよ!」と指示するのではなく、「今、こういうことで困ってるんだけど、どう思う?」と相談する形で、彼を巻き込んでいきましょう。「一緒に」解決していくスタンスが大切です。
- 期待しすぎない。できたら120%で褒める:最初から完璧な父親になれる人はいません。「オムツ替え、初めてにしては上手だね!ありがとう、助かった!」など、小さな「できた」を具体的に褒めて、彼の自己肯定感を育ててあげましょう。
- 子供がいない「夫婦の時間」を意識的に作る:子供が寝た後、15分でもいいので、二人でお茶を飲みながら今日あったことを話す時間を作りましょう。子育てのパートナーである前に、お互いが「一番の理解者」であることを確認し合う時間が、長い目で見ると家族の絆を強くします。
焦りは禁物です。
彼が「父親」になるのには、時間がかかります。
あなたが5年、10年かけて積み重ねてきた母親としての経験値を、彼に一瞬で求めないであげてください。
ゆっくり、気長に、あなたが彼を「最高のパパ」に育てていく、くらいの気持ちでいるのが、ちょうどいいのかもしれません。
『前の奥さんと比べられてる…?』消えない”過去の家族”の影
彼が面会交流から帰ってきた日。
彼が、離れて暮らすお子さんの成長を嬉しそうに話す時。
あなたの心に、チクっとした痛みが走ることがあるかもしれません。
「前の家族の思い出、まだ大切なんだな…」
「私と子供たちとの今の暮らしと、どっちが幸せなんだろう…」
そんな風に、見えない「過去の家族」の影と、自分を比べてしまう瞬間です。
これは、彼の言動がどうこう、というよりも、あなた自身の心の問題が大きく関わってきます。
“過去”の影を乗り越え、”今”を幸せにするために
不安になった時、思い出してほしいことがあります。
- 過去は変えられない。でも未来は作れる:彼に過去があるように、あなたにも過去があります。お互い様なのです。大切なのは、過去を否定するのではなく、「その経験があったから、今の優しいあなたがいるんだね」と受け入れること。そして、「これから、私たちの思い出をたくさん作っていこうね」と未来に目を向けることです。
- 「比べる」土俵に立たない:元奥さんとあなたは、全く別の人間です。料理の腕も、子育ての仕方も、笑いのツボも違って当たり前。彼は、そんな「違う」あなたを愛してくれたのです。自分らしさに自信を持ってください。
- 「今の幸せ」を言葉にして伝え合う:「今日のご飯、美味しいね」「みんなで笑ってると、本当に幸せだな」「いつもありがとう」。日常の中にある小さな幸せを、意識的に言葉にして彼に伝えてみてください。彼もきっと、「君と一緒になれてよかった」と感じているはず。その確認作業が、お互いの不安を消し去ってくれます。
彼が選んだのは、過去ではなく、あなたと、あなたのお子さんとの「未来」です。
その事実こそが、全ての答えだと私は思います。
【まとめ】幸せの鍵は”覚悟”と”対話”。バツイチ子持ちと親権なし男性の結婚を成功させるために

ここまで、「光」と「影」、両方の側面からお話ししてきました。
バツイチ子持ちの女性が、親権のない男性との結婚で幸せを掴むために、何よりも大切なこと。
それは、「全てを受け入れる覚悟」と「とことん話し合う対話」だと、私は思います。
彼の過去も、離れて暮らす子供の存在も、養育費も、面会交流も。
その全てが「彼」という人間の一部なのだと受け入れる覚悟。
そして、どんなに小さな不安やモヤモヤも、一人で抱え込まずに、彼と正直に話し合う勇気。
「言わなくても分かるだろう」は、絶対にあり得ません。
言葉にして、涙を流して、時にはぶつかり合ってでも、お互いの気持ちをすり合わせていく作業が不可欠です。
もしあなたが、彼の全てを受け入れ、彼と一生対話し続ける覚悟があるのなら。
きっと、あなたは最高の幸せを掴むことができるはずです。
親権なし男性との結婚は、決して簡単な道ではないかもしれません。
でも、だからこそ、それを乗り越えた先には、誰よりも深く、温かい絆で結ばれた家族の未来が待っているのだと、私は信じています。
最後に、今、この記事を読んでくれているあなたへ。
彼の境遇や、周りの声に、臆病になる必要はありません。
あなたが彼を、彼があなたとあなたのお子さんを大切に思う気持ちが本物なら、どんな壁もきっと乗り越えられます。
大切なのは、目の前にいる彼と、あなた自身の気持ちを信じること。
そして、二人で手を取り合って、新しい家族の歴史を一から作っていくことです。
この記事が、あなたの勇気ある一歩を、そっと後押しできたら心から嬉しく思います。
応援しています!