【実話】バツイチ子持ちの私が彼氏との「結婚できない壁」を壊した日

大好きな彼氏がいる。

私の子どもたちも、彼にすっかり懐いている。

週末にみんなで出かける時間は、穏やかで、幸せで、かけがえのない宝物。

…でも、なぜなんだろう。

一番聞きたい「結婚」の二文字だけが、彼から出てこない。

 

「このまま、恋人の関係がずっと続くだけなのかな…」

「もしかして、子持ちの私と結婚する気なんて、本当はないんじゃ…」

夜、子どもたちの愛おしい寝顔を見ながら、言いようのない不安に胸がぎゅーっと押しつぶされそうになっていませんか?

その苦しさ、痛いほどわかります。

はじめまして!

関東在住の38歳、つむぎと申します。

中学1年生の息子と小学4年生の娘、そして夫の連れ子である小学5年生の娘という、3人の子どもたちのママをしながら、歯科衛生士としてパートで働いています。

 

はい、お察しの通り、私もバツイチ子持ちです。

5年間のシングルマザー生活を経て、3年前に今の夫と子連れ再婚しました。

そして、何を隠そう、そんな私も今の夫と再婚する前、あなたと全く同じ壁の前で、一人で泣いていました。

彼のことは大好きなのに。

彼も私のことを大切にしてくれているのは、痛いほど伝わってくるのに。

どうしても、結婚という未来が見えなかったんです。

 

この記事では、シングルマザー歴5年の私が、マッチングアプリで出会った大好きな彼との間にそびえ立っていた、分厚くて、冷たくて、どうしようもなく巨大な「結婚できない壁」の正体と、その壁を二人で力を合わせて“壊した”奇跡のような一日について、私の実体験を包み隠さずお話しします。

 

これは、遠いどこかの誰かの話ではありません。

あなたのための、そして、かつての私自身のための物語です。

読み終える頃には、あなたの不安が「彼と未来を創るための勇気」に変わり、具体的な次の一歩が、はっきりと見えているはずです。

「なぜ?」バツイチ子持ちの彼氏と結婚できない…私を苦しめた見えない壁の正体

再婚相手も、私と同じバツイチ子持ちでした イメージ

彼と出会ってからの毎日は、シングルマザーとして戦い続けてきた私の心を、じんわりと溶かしてくれるような、穏やかで幸せなものでした。

でも、付き合って1年が経ち、2年が近づくにつれて、私の心には黒い霧のような、正体不明の不安が立ち込めるようになりました。

「私たち、これからどうなるんだろう?」

その答えが見えないまま、時間だけが過ぎていく焦り。

周りの友達が結婚や出産をしていく中で、自分だけがずっと同じ場所に留まっているような、取り残された感覚。

 

今になって冷静に振り返れば、当時の私と彼の前には、言葉にしなくてもお互いがはっきりと認識できるくらい、巨大な「壁」がいくつも、いくつもそびえ立っていたんです。

ここでは、バツイチ子持ちの私が、大好きな彼氏結婚できないと悩み苦しんだ、その「見えない壁」の本当の正体について、一つひとつ、正直にお話ししたいと思います。

あなたと彼の間に立ちはだかる壁も、この中にあるかもしれません。

「私に母親以外の魅力がないから?」日に日に削られる自信という名の壁

最初の壁、それは「自信のなさ」という、自分自身の心が作り出す壁でした。

離婚を経験した私は、自分に自信を持つことが、どうしてもできませんでした。

「一度、結婚に失敗している私に、価値なんてあるんだろうか」

「子持ちの私を、本当に一人の女性として見てくれているんだろうか」

そんなネガティブな気持ちが、常に心の底に渦巻いていました。

 

彼と一緒にいても、その不安は消えません。

むしろ、彼が優しくしてくれるほど、不安は大きくなっていきました。

「彼が好きなのは、“母親としての私”なんじゃないか」

「子どもたちに優しいから、良い人だと思われているだけなんじゃ…」

「本当は、女としての魅力なんて、もうとっくに枯渇しているんじゃないか…」

そんな考えが、頭から離れなくなってしまったんです。

 

つむぎの体験談

ある日、彼と二人で少しおしゃれなレストランに食事に行った時のこと。

せっかくのデートなのに、私は気が気ではありませんでした。

「子どもたち、ちゃんとご飯食べたかな…」

「シッターさんにお願いしてきたけど、泣いてないかな…」

スマホの着信を何度も確認し、彼の話も上の空。

そんな私に、彼が寂しそうにポツリと言ったんです。

「つむぎちゃん、今日はさ、“ママ”じゃなくて、“つむぎちゃん”でいてくれないかな」

ハッとしました。

私は、彼とのデートの時間でさえ、「母親」という分厚い鎧を脱ぐことができなくなっていたんです。

彼に愛される自信がないから、母親であることで自分を守っていた。

彼の寂しそうな顔を見て、私は自分自身が、彼との間に壁を作っていることに、初めて気づかされたのです。

「子供のことが一番だから…」彼を孤独にさせる“母親の城壁”

二つ目の壁は、良かれと思って築いていた、「母親の城壁」という壁です。

私たちシングルマザーにとって、子どもが最優先なのは当たり前のこと。

何があっても、この子たちだけは私が守り抜く。

その決意は、誰にも揺るがすことのできない、私たちの核ですよね。

 

でも、その強すぎる想いが、時として、愛する人を孤独にさせてしまうことがあるんです。

無意識のうちに、子どもと自分の間に高い城壁を築き、彼を「お客様」扱いしてしまう。

「子どものことがあるから、ごめんね」

「これは、私たち親子の問題だから」

その一言が、彼をどれだけ寂しくさせていたか、当時の私は気づいていませんでした。

彼だって、私たちの「家族」になりたいと思ってくれているかもしれないのに、その城壁の前で、どうしていいかわからずに立ち尽くさせていたのかもしれません。

 

つむぎの失敗談

息子のサッカーの試合と、彼と約束していた映画のデートが、同じ日に重なってしまったことがありました。

私は何の迷いもなく、彼に「ごめん!息子の試合だから、デートはまた今度ね!」と、明るく連絡しました。

母親として、当然の選択だと思っていたからです。

でも、電話の向こうの彼の声が、少しだけ沈んでいるように感じました。

後日、彼に言われたんです。

「もちろん、息子くんの試合が大事なのはわかってる。

でも、俺との約束も、少しは大事に思ってほしかったな、なんて。

『一緒に行かない?』って、一言誘ってくれてもよかったんだよ」と。

衝撃でした。

私は、彼を私たちの輪の外に置いてしまっていたんです。

「子どもが一番」という大義名分を振りかざして、彼を一人の人間として尊重することを、忘れていました。

良かれと思ってやったことが、逆に彼との間に深い溝を作ってしまうなんて、思ってもみませんでした。

「彼の本心がわからない」結婚話に触れない沈黙という名の壁

そして三つ目の壁。これが、最も私を苦しめた、分厚くて冷たい「沈黙の壁」です。

彼が、結婚の話を、全くしてこない。

将来の話をしようとしても、どこか話を逸らされているような気がする。

この沈黙が、私の心をじわじわと蝕んでいきました。

「私から切り出すべき?でも、重い女だと思われたらどうしよう…」

「もし、『結婚は考えてない』って言われたら、もう立ち直れない…」

その恐怖が、私の口を固く閉ざさせました。

一番聞きたいのに、一番聞けない。

彼の優しさが、日に日に「責任を取りたくないから、優しくしてごまかしているだけなんじゃないか」という、醜い疑心暗鬼に変わっていくのが、自分でもわかりました。

彼の本心がわからない。これほど、辛いことはありませんでした。

つむぎの孤独な夜

友達から、結婚式の招待状が届きました。

心から「おめでとう」と言ってあげたいのに、胸の奥がチクッと痛む。

その夜、どうしても眠れなくて、私はスマホでこっそりと「結婚情報誌」の電子版を開いていました。

キラキラしたウェディングドレス。

幸せそうなカップルの笑顔。

それを見れば見るほど、自分の現実とのギャップに、涙がこぼれました。

隣には、大好きな彼がいるはずなのに、私の未来は、どうしてこんなに真っ暗なんだろう。

彼の沈黙が、まるで「お前とは結婚できない」という無言の宣告のように感じられて、一人で声を殺して泣いた夜は、一度や二度ではありませんでした。

「お金、手続き、親のこと…」あまりにも現実的すぎる外部の壁

最後の壁は、私たちの内側ではなく、外側に存在する、あまりにも現実的で、巨大な「外部の壁」です。

特に、私たちのように、お互いがバツイチ子持ちだった場合、その壁はさらに複雑で、高くなります。

・お金の問題:
養育費の取り決めはどうするのか。今の収入で、5人家族を養っていけるのか。学費や将来のための貯金は?

・手続きの問題:
子どもたちを養子縁組するのか。名字はどうするのか。手続きだけでも、考えただけで気が遠くなるほど複雑です。

・親の問題:
一度離婚で心配をかけた親に、今度は子連れ同士の再婚をどう説明すればいいのか。「うちの娘(息子)を、また苦労させる気か」と、両方の親から反対されるかもしれない。

・元パートナーとの問題:
子どもたちと元パートナーとの面会交流はどうするのか。再婚が、新たな火種になる可能性だってあります。

これらの問題は、ただ「愛しているから」という気持ちだけでは、到底乗り越えることができません。

一つひとつを、現実的に、事務的にクリアしていく必要がある。

もしかしたら、彼が結婚に踏み切れないのは、このあまりにも高すぎる現実の壁を前にして、立ちすくんでしまっているからなのかもしれない。

そして、それは私自身も同じでした。

愛しているからこそ、この現実問題から目をそらして、今の穏やかな関係を壊したくない、と思ってしまっていたのかもしれません。

バツイチ子持ちの私が彼氏との「結婚できない壁」を壊した全記録

再婚相手も、私と同じバツイチ子持ちでした イメージ

「もう、このままじゃダメだ」

彼への不信感と、自分の未来への不安で、彼と会っていても心から笑えなくなっていた私。

この曖昧な関係を終わらせるか、それとも、勇気を出して未来に進めるのか。

答えを出す時が、もうとっくに来ているんだと感じていました。

でも、どうやって?

何から始めればいいの?

喧嘩になって、この幸せな時間まで失ってしまったら、どうしよう…。

ここからは、バツイチ子持ちの私が、愛する彼氏との結婚できないという絶望的な状況から、どうやってその分厚い壁を壊し、最高の未来を手に入れることができたのか。

その具体的な道のりを、あの日、あの時の私の心の動きまで、全て記録としてお話しします。

これは、私の人生を懸けた、一大決心と行動の物語です。

ステップ1:「どうして欲しい?」を捨てる。「私はこうしたい」を書き出す勇気

最初のステップは、意外なことかもしれませんが、「彼」ではなく、「自分」と向き合うことでした。

当時の私は、常に受け身だったんです。

「彼が、結婚しようと言ってくれたら…」

「彼が、私の不安に気づいてくれたら…」

「彼が、プロポーズしてくれたら…」

でも、この「彼が〜してくれたら」という思考が、自分自身をどんどん苦しめている元凶だと気づいたんです。

自分の人生のハンドルを、他人任せにしてはいけない。

まず、私自身がどうしたいのかを、はっきりさせなければ、何も始まらない。

そこで私が始めたのが、「魔法のノート」と名付けた、誰にも見せない自分だけのノートを作ることでした。

そこに、自分の本心を、ありのまま、すべて書き出していったんです。

私が「魔法のノート」に書き出したこと

  • 今の不安:「彼に結婚する気がないのかもしれないのが怖い」「このまま年を取るのが怖い」「子どもたちに、不安定な思いをさせたくない」
  • 彼への想い:「彼の笑顔が好き」「子どもたちと笑い合っている姿を見ると、本当に幸せ」「この先も、ずっと隣にいてほしい」
  • 私の本当の願い:「彼と、法的な“家族”になりたい」「ただの恋人じゃなくて、人生のパートナーとして、一緒に色々なことを乗り越えていきたい」「子どもたちに、温かい家庭をもう一度作ってあげたい」
  • 理想の未来:「5人で一つのテーブルを囲んで、毎日ご飯を食べたい」「運動会や授業参観に、彼と一緒に参加したい」「私が働けなくなっても、彼が『大丈夫だよ』と言ってくれる安心感がほしい」

不思議なもので、頭の中でグルグルしていたことを文字にすると、思考がどんどん整理されていきました。

そして、書き終えたノートを見返した時、私の中に、一本の太い芯が通ったのがわかりました。

「ああ、私、本当にこの人と結婚したいんだ」と。

それはもう、誰かに「してほしい」と願う、か弱い気持ちではありませんでした。

「私が、この未来を創るんだ」という、静かで、でも力強い覚悟でした。

ステップ2:”評価”の場じゃない。”未来の作戦会議”をセッティングする

覚悟が決まったら、次はいよいよ彼と話すステップです。

でも、ここで一番気をつけたのは、話し合いの場を、彼を問い詰める「審判の場」にしないということでした。

「結婚する気あるの?ないの?ハッキリして!」

これでは、相手を追い詰めるだけで、本当の気持ちなんて引き出せません。

そうではなくて、

「私たち二人の、そして子どもたちを含めた未来のための、前向きな作戦会議をしようよ」

というスタンスで臨むことに決めたんです。

私は、彼にこうLINEをしました。

「いつもありがとう。今度、少しだけ時間作ってほしいな。

これからの、私たちの未来について、一度ちゃんと話をしたいんだ」

「どうしたの?」と少し驚いた様子の彼に、「大事な話だから、会って話したいな」とだけ返しました。

 

話し合いの場所は、周りの目が気にならない、彼の家を選びました。

そして当日、私は「魔法のノート」に書いた私の想いを、一通の手紙にまとめていきました。

口で話すと、感情的になって、本当に伝えたいことが言えなくなってしまうかもしれないと思ったからです。

心臓が、口から飛び出しそうなくらい緊張していました。

でも、私の手の中には、あのノートに書き出した「覚悟」が、お守りのようにありました。

ステップ3:涙の告白。彼が初めて見せた”本当の弱さ”と覚悟

そして、運命の日がやってきました。

彼の部屋で、向かい合って座る私と彼。

重い空気が、息を詰まらせます。

私は震える手で、彼に手紙を渡しました。

「これ、今の私の、正直な気持ちです。読んでほしい」

 

手紙には、私が抱えていた不安、彼への感謝、そして、「あなたと家族になりたい」というストレートな願いを、全て書きました。

彼が手紙を読み進めるにつれて、その表情がどんどん険しくなっていくのがわかりました。

(ああ、やっぱり、迷惑だったんだ…)

私の心は、絶望で凍りつきそうでした。

 

彼が手紙を読み終え、顔を上げた時。

信じられないことに、彼の目には、大粒の涙が浮かんでいたんです。

そして、絞り出すような声で、彼は言いました。

「ごめん…。本当に、ごめん…。つむぎちゃんを、こんなに一人で苦しませてたなんて、気づかなかった…」

 

そして、そこから彼が語ってくれたのは、私が想像もしていなかった、彼の「本当の弱さ」でした。

「手紙に書いてくれた不安、全部、俺も同じように感じてたんだ」

「俺も、バツイチで、子どももいる。

そんな俺が、つむぎちゃんと子どもたちを、本当に一生幸せにできるのかって、怖かったんだ」

「つむぎちゃんが頑張り屋だから、俺がしっかりしなきゃって思うほど、プレッシャーで動けなくなってた」

「結婚の話をしなかったのは、したくなかったんじゃない。

あまりにも本気で考えてるからこそ、中途半端な覚悟で、口にできなかったんだ

 

涙が、止まりませんでした。

壁は、私の前にだけあったんじゃなかった。

彼の前にも、同じように、高くて分厚い壁が立ちはだかっていたんだ。

私たちは、壁の向こう側で、お互いに同じ不安を抱えて、一人で震えていただけだったんだ。

 

その瞬間、私たち二人を隔てていた、あの分厚くて冷たい「結婚できない壁」が、ガラガラと大きな音を立てて、崩れ落ちていくのがわかりました。

壁の向こう側にいた彼が、初めてはっきりと見えました。

彼は、私の手を強く握りしめ、涙で濡れた目で、まっすぐに私を見て言いました。

「俺と、結婚してください。つむぎちゃんと、子どもたちのことを、一生かけて幸せにします」

 

現代では、家族の形は本当に多様化しています。

内閣府の「男女共同参画白書」などを見ても、ひとり親家庭やステップファミリー(子連れ再婚家庭)は、もはや特別なものではなく、社会の当たり前の形の一つです。

でも、どんな形であれ、家族になるということは、喜びも、そして痛みも分かち合う覚悟を決めることなんだと、この日、私は心から理解したのです。

まとめ:バツイチ子持ちで彼氏と結婚できない悩みは、最高の家族になるための大切な儀式

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あの壁を壊した日から、3年半が経ちました。

私たちは、両方の親への挨拶や、山のような手続きを、一つひとつ、今度は“二人で”乗り越え、3年前に、5人家族になりました。

今の我が家のリビングは、毎日が嵐のようです(笑)。

思春期に片足を突っ込んだ息子と、おしゃれに夢中な娘たち。

静かな時間なんて、ほとんどありません。

でも、その騒がしさの中で、夫と目を見合わせて、ふっと笑い合う瞬間。

「ママ」「つむぎさん」「パパ」と、3人の子どもたちが、それぞれの呼び方で私たちを呼ぶ声。

そのすべてが、愛おしくて、温かくて、涙が出そうになるほどの幸せです。

今、もしあなたが、バツイチ子持ちで、大好きな彼氏がいるのに、結婚できないと悩んでいるのなら、最後にこれだけは伝えさせてください。

あなたが今感じている、あの息が詰まるような不安や焦りは、決して無駄なものではありません。

それは、あなたと彼が、“最高の家族”になるために、絶対に越えなければならない、とても神聖で、大切な「儀式」なんです。

「結婚できない」という壁は、壊すためにあります。

そして、その壁は、一人では決して壊せません。

あなたの不安は、あなたが彼を、そして子どもたちを、心から愛している証拠です。

その愛を、勇気に変えて、どうか彼と向き合ってみてください。

壁の向こう側で、彼もきっと、同じように不安を抱えながら、あなたの手を待っています。

あなたと彼なら、どんなに高い壁だって、必ず壊せる。

あなたの未来が、温かい光で満たされることを、心から祈っています。