「娘がバツイチ子持ちと結婚…」親の涙が笑顔に変わった日【体験談】

大好きな彼と、その子どもたちと、新しい家族になる。

そんな温かくて幸せな未来を想像すると、胸がいっぱいになりますよね。

「この人と一緒なら、きっと乗り越えられる」

「今度こそ、穏やかで笑顔の絶えない家庭を築きたい」

そう強く願う一方で、あなたの心に、ふと影を落とす大きな存在がいませんか?

そう、あなたのことを、世界で一番大切に想ってくれている、ご両親のことです。

「なんて報告しよう…」

「私の選んだ人を、受け入れてくれるかな…」

「『娘がバツイチで子持ちの人と結婚するなんて、絶対に許さない!』って、泣かれたらどうしよう…」

その不安、その恐怖、痛いほど、痛いほどわかります。

こんにちは!

はじめまして、つむぎと申します。

38歳、私自身もバツイチで二人の子持ちでしたが、3年前に同じく子持ちの今の夫と再婚しました。

彼と出会えたこと、そして彼と新しい家族になれたことは、私の人生の宝物です。

でも、そんな宝物を手に入れるまでには、大きな大きな山がありました。

それが、両親への結婚報告でした。

この記事では、心配と不安で涙を流した私の母が、最終的に夫のことを「あなたになら、娘を任せられる」と笑顔で言ってくれるようになった、その奇跡のような日までの道のりを、私の体験談として包み隠さずお話しします。

この記事を読み終える頃には、あなたの胸の中にある冷たい不安が、ご両親と誠実に向き合うための「温かい勇気」に変わっているはずです。

親への報告。涙で始まった「娘がバツイチ子持ちと結婚したい」と伝えた日

再婚相手も、私と同じバツイチ子持ちでした イメージ

愛する男性との未来を決めた時、私たちの心は希望でいっぱいです。

でも、その幸せな気持ちと同じくらい、「親を悲しませたくない」という想いが心を締め付けますよね。

特に、「娘がバツイチ子持ちと結婚する」という報告は、親世代にとって、私たちの想像以上に衝撃的なことなのかもしれません。

私も、実家の玄関のドアノブに手をかけた瞬間、足がすくんで動けなくなりました。

ここからは、私が人生で一番緊張した「報告の日」に至るまでの葛藤と、涙の報告の全貌をお話しします。

「なんて言われるか怖い…」報告前に私が乗り越えた3つの心の壁

今の夫と出会い、お付き合いが始まってから1年ほど経った頃。

お互いの子どもたちのことも考えながら、ゆっくりと、でも確かに絆を深めてきた私たちは、自然と「これから先も、ずっと一緒にいたいね」と話すようになりました。

彼の誠実さ、優しさ、そして何より、私の子どもたちにまで愛情を注いでくれる姿を見て、「この人となら、もう一度家族になれる」と確信していました。

でも、その確信が強まれば強まるほど、私の心には3つの大きな壁が立ちはだかったんです。

  1. 一度目の離婚で、親にかけた心配と迷惑への罪悪感。
  2. 「また失敗するんじゃないか」という親の不安を煽ってしまう恐怖。
  3. 「子持ち同士の再婚」という複雑な状況を、親に理解してもらえるのかという不安。

つむぎの葛藤

シングルマザーだった5年間、私の両親は本当に大きな支えでした。

私が正社員として必死に働いている間、子どもたちが熱を出せば仕事を休んで駆けつけてくれたし、休日には「ママを休ませてあげなさい」と言って、孫たちを遊びに連れ出してくれることもありました。

口では「大変ねぇ」と言いながらも、その目にはいつも、「この子(私)を一人で苦労させてしまって、申し訳ない」という想いが滲んでいたのを、私は知っています。

そんな両親に、やっと「もう大丈夫だよ」と安心してもらえるようになった矢先に、「また結婚します。相手もバツイチで、子どもがいます」なんて…。

どれだけ心配をかけるだろう。

「今度こそ幸せになる」なんて、信じてもらえるだろうか。

そう思うと、電話一本かけることすら、できませんでした。

彼にその気持ちを正直に打ち明けると、彼は静かに私の話を聞いた後、こう言ってくれました。

「つむぎちゃんのご両親が心配するのは、当たり前だよ。

だって、大切な娘がまた傷つくんじゃないかって、誰よりも心配してくれてるんだから。

その気持ち、俺が真正面から受け止めなきゃいけない。

だから、大丈夫。

俺に、つむぎちゃんと一緒に、ご両親を安心させるチャンスをくれないかな?」

彼のこの言葉で、私は腹を括りました。

一人で乗り越える壁じゃない。

二人で乗り越える、最初の壁なんだって。

彼の誠実さをどう伝える?私が準備した「親を安心させる魔法の言葉」

報告の日取りを決めてから、私と彼は、何度も何度も話し合いました。

どうすれば、私たちの真剣な気持ちと、彼の誠実な人柄が、両親に伝わるだろうか、と。

私たちが準備したのは、高価な手土産でも、立派な経歴書でもありません。

ただ、正直で、誠実な言葉だけでした。

特に、私が「これだけは、絶対に私の口から伝えよう」と心に決めていたことが3つあります。

私が用意した、親を安心させるための3つの約束
  • 「感謝」を伝える
    「まず、今まで支えてくれて本当にありがとう」と、これまでの感謝を伝えることで、親のこれまでの苦労を理解している姿勢を示そうと思いました。
  • 「彼の素晴らしさ」を具体的に語る
    「彼といると、すごく安心するの」という曖昧な言葉ではなく、「彼が、私の子どもたちのことを、こんな風に大切にしてくれる」と、具体的なエピソードを交えて、彼の人柄を伝えようと考えました。
  • 「私たちの覚悟」を示す
    「子連れ再婚は、簡単なことじゃないってわかってる。だから、二人でこんな風に乗り越えていきたいと思ってる」と、未来への具体的な計画と覚悟を示すことで、ただの恋愛感情で突っ走っているわけではないことを伝えようと決めました。

親が心配するのは、「娘を任せる相手が、どんな人間かわからない」からです。

だからこそ、私が彼の「最高のプレゼンター」にならなければいけない。

彼の誠実な人柄を、私の言葉で、私の視点で、愛情を込めて伝えること。

それが、親の心を動かす最初の鍵だと信じていました。

涙の告白…母の第一声は「あなたがまた苦労するのが目に浮かぶ」だった

そして、運命の報告の日。

彼には、まず私一人で話をさせてもらう約束で、実家のリビングのテーブルを、父と母と三人で囲みました。

心臓が、口から飛び出しそうでした。

私は、深呼吸を一つして、切り出しました。

涙の報告

「お父さん、お母さん。大事な話があります。

…私、結婚したいと思っている人がいます。」

両親の顔が、こわばるのがわかりました。

私は、用意してきた言葉を、震える声で続けました。

「まず、今まで本当にありがとう。

私が離婚して、一人で子どもたちを育ててこられたのは、お父さんとお母さんがいてくれたからです。

本当に、感謝しています。」

母の目に、うっすらと涙が浮かびました。

「…相手の方も、一度結婚された経験があって、小学生の娘さんが一人います。

親権は、彼が持っています。」

その瞬間、母の目から、一筋の涙がこぼれ落ちました。

そして、絞り出すような声で、こう言ったんです。

…やめなさい。

「どうして、またそんな大変な道を選ぶの?

あなたが、また苦労するのが、目に見えるようだわ…。

頭を、ガツンと殴られたような衝撃でした。

反対されることは覚悟していたつもりでした。

でも、母の涙と、「苦労する」という言葉は、私の心を打ち砕くのに、十分すぎる威力を持っていました。

違う、今度の人は違うんだよ、と叫びたいのに、涙で声が出ない。

父は、黙って下を向いているだけ。

ああ、やっぱり、ダメだったんだ。

私の幸せは、親にとっては「新たな苦労の始まり」にしか見えないんだ。

絶望で、目の前が真っ暗になりました。

「娘がバツイチ子持ちと結婚して幸せ」と親に言ってもらうためのステップ

再婚相手も、私と同じバツイチ子持ちでした イメージ

母の涙を見て、私の心は一度、ぽっきりと折れてしまいました。

「やっぱり、私の選択は間違っているのかな…」と。

でも、そんな私の手を強く握りしめてくれたのが、彼でした。

実家を出て、泣きながら彼に電話をすると、彼は「今すぐ行く」と言って、車で駆けつけてくれました。

そして、「ここからが、二人の本当のスタートだよ」と、力強く言ってくれたんです。

親の反対は、憎しみから来るものではありません。

娘がバツイチ子持ちと結婚して、本当に幸せになれるのか」という、深い深い愛情から来る心配なんです。

その気持ちを理解すれば、必ず道は開けます。

涙の報告から一転、両親が私たちの最強の応援団になるまでの、具体的なステップをお話ししますね。

反対されても焦らないで!彼と私の「最強タッグ」の結成

あの涙の報告の日、私は一人で戦おうとしていました。

「彼に迷惑はかけられない」「私が親を説得しなきゃ」と、勝手に一人で背負い込んでいたんです。

でも、駆けつけてくれた彼は、私の目を見て、ハッキリと言ってくれました。

「これは、つむぎちゃん一人の問題じゃない。

俺とつむぎちゃん、二人の問題だ。

俺が、つむぎちゃんのご両親に、誠意を伝えなきゃ意味がないんだよ」と。

この瞬間、私と彼は「最強のタッグ」になったんです。

私たちが結成した「最強タッグ」の約束
  • 絶対に、親の悪口を言わない。
    親の言葉は、全て「愛情」と受け止める。二人の間で「お義母さんがさ…」なんて愚痴を言い始めたら、そこで終わりだと決めました。
  • 絶対に、一人で突っ走らない。
    何か行動を起こす前は、必ず二人で話し合う。「私がこう言っておいたから!」みたいな事後報告は、信頼関係を壊すだけです。
  • 絶対に、諦めない。
    時間がかかってもいい。何度でも、誠意を伝え続けよう。二人の未来を信じる気持ちが、一番の武器だと確認し合いました。

もし、あなたが今、親の反対に遭っているのなら、まずは彼と「タッグ」を組んでください。

彼が、あなたと同じ熱量で、あなたの親と向き合おうとしてくれるか。

彼の本気度が、ここで試されます。

そして、彼が本気なら、あなたはもう一人ではありません。

「孫のため」は親の愛情。その気持ちに寄り添う対話術

母が流した涙の根源は、「娘の苦労」への心配と同時に、「孫たちの未来」への心配でもありました。

「新しいお父さんに、うちの孫たちは懐くのかしら…」

「相手の娘さんと、うちの子たちは、うまくやっていけるの…?」

その不安を解消しない限り、親の心は晴れません。

私たちは、焦らず、時間をかけて、子どもたちのポジティブな変化を伝え続けることにしました。

私たちが続けた、地道な報告

母に電話をするたびに、私は意識して、彼と子どもたちのエピソードを話すようにしました。

「この間ね、息子がサッカーの試合で転んで泣いて帰ってきたんだけど、彼が『男の勲章だ!』って言って、一緒に手当てしてくれたんだよ」

「娘が、彼の娘さんのために、こっそりお手紙書いてるの。早く本当のお姉ちゃんになりたいんだって」

最初は「ふーん…」と素っ気なかった母も、次第に「あら、そうなの」と、相槌を打ってくれるように。

そして、ある日、ポツリとこう言ったんです。

「…その人、子どもたちのこと、本当に可愛がってくれてるのね」と。

親を説得しようと、理論でぶつかってはいけません。

「大丈夫だから!」と感情的に訴えても、火に油を注ぐだけ。

大切なのは、「事実」を、根気強く伝え続けること。

彼が、どれだけあなたの子どもを愛してくれているか。

子どもたちが、どれだけ彼を慕っているか。

その温かい事実が、少しずつ、少しずつ、凍った親の心を溶かしていくんです。

運命の「彼との対面」。彼の誠実さが親の心を溶かした日

涙の報告から、3ヶ月が経った頃。

母から、「一度、その方にお会いしてみたい」と電話がありました。

ついに、その日が来たんです。

場所は、実家。あの日と同じ、リビングのテーブルでした。

私の隣に座る彼の手は、緊張で少し震えていました。

そして、父と母を前に、彼は深く、深く頭を下げました。

彼の、誠実な言葉

「はじめまして。〇〇と申します。

本日は、お時間をいただき、ありがとうございます。」

そして、彼は顔を上げると、まっすぐに私の両親の目を見て、こう言ったんです。

「お父様、お母様が、つむぎさんの結婚を心配されるお気持ち、痛いほどわかります。

大切な娘さんを、もう二度と悲しませたくない。その一心だと思います。

私のような、バツイチで子持ちの男では、ご心配をおかけするばかりかもしれません。

ですが、これだけは、信じてください。

私は、つむぎさんと、彼女の息子さん、娘さんのことを、生涯をかけて、命に代えても、必ず幸せにします。

つむぎさんの笑顔を、私が一生守り抜きます。

どうか、つむぎさんとの結婚を、お許しいただけないでしょうか。」

彼の言葉に、嘘も飾りもありませんでした。

ただ、ひたすらに誠実で、力強い覚悟が、そこにはありました。

ずっと腕を組んで、厳しい顔で彼を見ていた父が、ふっと表情を緩めました。

そして、隣に座る母の肩を、ポンと叩きました。

母は、静かに涙を拭うと、彼に向かって、こう言ったんです。

「…あなたになら、娘を、孫たちを、任せられるかもしれないわね。

どうぞ、よろしくお願いいたします。」

その瞬間、涙の報告から始まった私たちの長い戦いは、終わりを告げました。

いえ、戦いなんかじゃなかった。

新しい、大きな家族が誕生した、記念すべき第一歩だったんです。

まとめ:「娘がバツイチ子持ちと結婚」を選んで、家族みんなが幸せになる未来

再婚相手も、私と同じバツイチ子持ちでした イメージ

ここまで、私の体験談を、包み隠さずお話ししてきました。

もし今、あなたが親御さんへの報告を前に、不安で押しつぶされそうになっているのなら、最後にこれだけは覚えておいてください。

あなたの選んだ道は、みんなを幸せにする道
  • 親の反対は「愛情」の裏返し。
    娘がバツイチ子持ちと結婚して苦労しないか」という心配は、世界で一番深い愛情です。その気持ちに、誠実さで応えましょう。
  • あなたは、一人じゃない。
    彼と「最強のタッグ」を組んでください。二人でなら、どんな壁も乗り越えられます。
  • 言葉よりも、「事実」が心を動かす。
    彼があなたの子どもを愛してくれる姿、子どもたちが彼を慕う姿。その温かい事実が、何よりの説得材料になります。
  • 彼の「誠実さ」と「覚悟」が、最後の切り札。
    小手先のテクニックはいりません。彼のまっすぐな想いが、必ず親御さんの心を動かします。

再婚して3年。

あれだけ心配していた私の母は、今ではすっかり、夫の一番のファンです。

電話をすれば「〇〇さん(夫)、元気にしてる?」と、私のことよりも先に夫の心配をします(笑)。

そして、この間、ポツリとこう言いました。

「本当に、いい人と巡り会えたわね。

うちの娘が、あんなに幸せそうな顔をしてるの、久しぶりに見たわ」って。

あの日の涙が、今の笑顔に繋がっています。

あなたの勇気ある一歩も、必ず、あなたと、あなたの子どもたちと、あなたの彼と、そして、あなたの親御さん、みんなの笑顔に繋がっています。

自分と、愛する人を、信じてください。

あなたの幸せを、心から応援しています。